家づくりが完成してから、意外と多く聞くのがこの言葉です。
「間取り的には問題ないはずなのに、なんか狭い…」
実際の広さ(帖数)と、体感的な広さはまったく別物。
家が狭く感じる原因は、面積よりも視線・天井・区切り方にあることがほとんどです。
この記事では、間取りを大きく変えなくても実践できる
**「広く見せるための間取りアイデア7つ」**を、場所別に解説します。
なぜ家は「数字以上に狭く感じる」のか?
たとえば同じ20帖のLDKでも、
- 広くて開放的に感じる家
- 窮屈で落ち着かない家
がありますよね。
その差を生むのは、
- 視線がどこまで抜けるか
- 天井の高さ・つながり
- 壁や扉の位置
といった、空間の見せ方です。
アイデア① LDKは「一体感」を最優先にする
LDKを広く見せたいなら、
まず意識したいのが空間の分断を減らすこと。
よくあるNG例
- キッチンとリビングの間に腰壁
- 不要な垂れ壁
- 細かく区切られたスペース
これだけで、視線が止まり、狭く感じます。
改善ポイント
- フラット対面キッチン
- 壁を作らず家具でゆるく仕切る
- 床材をLDKで統一する
「同じ空間として見える」だけで、
体感の広さは一段階変わります。
アイデア② 天井は「一部だけ」高くする
すべてを高天井にしなくてもOKです。
おすすめなのは、
- リビングだけ勾配天井
- ダイニングだけ折り上げ天井
といった部分的な天井演出。
天井が高い場所と低い場所があると、
低い部分すら落ち着いて感じられ、
空間にメリハリが生まれます。
アイデア③ 窓は「数」より「位置」
窓を増やせば明るく広くなる、
と思われがちですが、これは半分正解で半分NG。
狭く感じる窓配置
- 腰高窓ばかり
- バラバラな高さ
- 視線が外に抜けない位置
広く見せる窓のコツ
- 掃き出し窓で外とつなげる
- 窓の高さを揃える
- 視線が抜ける方向に配置する
外まで含めて「空間」と考えるのがポイントです。
アイデア④ 玄関は「抜け」をつくる
玄関が狭く感じる原因の多くは、
入った瞬間に壁が見えること。
有効な工夫
- 正面を壁にせず、奥に視線を通す
- 室内窓やガラス扉を使う
- 土間とホールを一体化する
ほんの一工夫で、
「第一印象」が大きく変わります。
アイデア⑤ 廊下は「ただの通路」にしない
廊下は、狭さを感じやすい場所の代表です。
広く見せる工夫
- 照明を連続させる
- 窓や室内窓で明るさを入れる
- 収納や書斎コーナーと兼用する
廊下を「使われる空間」にすると、
無駄なスペースではなくなります。
アイデア⑥ 建具は「引き戸」を基本にする
開き戸は、
- 開閉スペースが必要
- 壁が分断される
というデメリットがあります。
一方、引き戸は
- 空間を一体化できる
- 開け放つと視線が伸びる
ため、狭さを感じにくくなります。
特にLDKまわりは、
引き戸+フルオープンが効果的です。
アイデア⑦ 色と素材は「引き算」で考える
最後は間取り以外の要素ですが、非常に重要です。
- 色が多すぎる
- 素材がバラバラ
- 木目が強すぎる
これらは、空間を細かく分断して見せます。
基本ルール
- ベースカラーは2〜3色まで
- 床・壁・天井はシンプルに
- 主役は1ヶ所だけ
引き算された空間は、
自然と広く、上質に見えます。
まとめ|「広さ」はつくれる
家を広く見せるのに、
必ずしも坪数を増やす必要はありません。
- 視線を止めない
- 空間を分けすぎない
- 高さ・光・色を整える
この考え方を取り入れるだけで、
同じ間取りでも体感は大きく変わります。

